ゴマダラチョウ 越冬幼虫観察記~越冬成功春の目覚め・編

※『数年ぶりの美しい羽化・編』からの続き。
昨年10月、庭のエノキで保護したのち、4齢越冬幼虫になったので元のエノキに放した子。
ここ数日暖かい日が続きさらに昨日の夏日を経過して、本日エノキの上の方に移動してきていました。無事越冬成功♪
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共に越冬していたアカボシゴマダラの幼虫2匹も苗木の付け根から上の方に移動していました。
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エノキの芽はまだ膨らみ始めたばかりなので本格始動はもうちょっと先かな?
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ところでこのゴマダラチョウの亜終齢越冬幼虫、実は4齢ではありませんで。
4齢になったので越冬するために庭のエノキに移した後、もう一度脱皮して完全無欠越冬幼虫になったのでした(つまり5齢で越冬しました。


そんなわけでここからは、昨年10月からの越冬幼虫観察過程を少々綴ってみました。
↓↓↓

越冬するために体の色が茶色くなるのだろうと楽しみに毎日観察していたところ、どうやら眠に入ってるっぽい?
頭がなんだか外れそうだし体の皮膚がシワシワとしてきている。4齢になって13日目のことであった。
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で、数日後に5齢になりました、5日間の眠を経て。
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越冬幼虫について調べてみると、4齢(亜終齢)で越冬幼虫になり春になって活動を開始して5齢(終齢)になる・と書かれていることが多いのですが、中には、越冬形態の亜終齢が5齢で、春に脱皮して終齢が6齢になる・という個体もあるようです。幼虫たちも臨機応変なのですね。ナミアゲハとかオオミズアオとか終齢が一つ多かったりする過齢幼虫の子もいるし。育てて初めて気づく面白さですね。

そうして。
亜終齢であろうこの子の観察を毎日続ける。
毎日徐々に寒くなるエノキの枝先ですが‥体色は緑色のまま、何日も何日も。動きはないけど色の変化も特にないまま。
↓ 5齢になって30日後のゴマちゃん。
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そして一か月を超えた頃、12月に入った寒い日の朝、忽然と姿を消しました。
↓ 寝床がもぬけの殻。
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そばに共にいたアカボシゴマダラの幼虫も同じ朝に同じように姿がないので、小さなエノキの枝や幹を注意しながら姿を探すと、、
幹の下の方まで移動し、2匹一緒に隣り合って眠っていました。でもこれは2匹ともアカボシゴマダラです。
因みに左の大きい方が4齢・右が5齢。
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ゴマダラチョウの幼虫はやっぱり幹より枯葉の中なのかなぁ‥見つからなかったので心配しつつ春を待つことに。


そして本日。
無事に越冬成功して姿を見ることができたので良かった良かった♪
近所のソメイヨシノも本日開花しましたし。いよいよ春本番です。
※『蛹化と羽化とそして旅立ち・編』へ続く。
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